にぎやかな公園

今住んでいるマンションの前には公園がある。代々木公園とか井の頭公園とか、そういう大きなものではなくて、だけど子どもが十分に駆け回れるくらいの広さがある公園。

平日の午前中は、子どもたちのはしゃぎまわる声が、部屋にいてもかすかに聞こえてくる。休日は平日ほどではないけれど、前を通りがかると親子連れや老人などがたくさん集まっているのが目に入る。都心は申し訳程度にブランコがあるだけの、鬼ごっこも難しそうな規模の公園がわりと多くて、そういうかえって街を寂しく見せてしまっている公園もある中、ここにはいつでも人が集まっている。

いつも、にぎやかな公園はいいなあと思う。突拍子がないようだけど、自分は本当はどんな人も愛したいのだ、なんてことを考える。関係性の中で憎悪は生まれるけれど、何も自分と接点がないゼロの人に対して、基本的には優しい気持ちを持っていたいと思ってるんだな、ということを確認できて、ちょっと安心する。それは新宿駅のホームや、渋谷のスクランブル交差点にいる人に対してはあまり思えないのだけど。

 

公園に植えられている木を見ながら、桜だったらいいね、と恋人と話していたのだけど、まだ何の花も葉もつける気配がない。街のあちこちが色づく季節を迎えて、期待が外れて良かった、と少し思った。