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2日に父が亡くなり、通夜や葬儀をしているうちにゴールデンウィークが終わってしまった。4月の中旬に「余命三ヶ月」と聞かされた時、短すぎると思ったのに、現実は半月も持たなかった。

先月の今頃は、無理を押しながらも仕事に行っていたのだ。本人は最後の日まで治ると信じていたし、生きる力を削いでしまうから余命を伝えることもできなかった。食道に穴が空いていたから水を飲むこともできず、会話もままならなかった。聞きたいことが色々あった。

 

父は若い頃小説を書いていたそうで、新人賞でかなりいいところまでいったこともあったらしい。ある賞では最終選考まで残って落選したけど、その時に受賞したのは村上春樹の「風の歌を聴け」だった、とかなんとか。しかしそういう話は直接俺にしてくれたことはないんだよな。これも母から「昔酔ってそんなことを言っていた」というだけなので、誇張も入っていると思う。だから本当のことを聞いてみたいと思っていたのに、はじめてお見舞いに行った時にはすでに一言口にするだけでもつらそうで、とてもそんな話ができる状態ではなくなっていた。

 

悔いは残るけれど、通夜の日も葬儀の日も快晴で、久しぶりに家族や兄弟が集まって、今できる一番いい状態で送り出すことができたと思う。このことは、そのうちアパートメントでちゃんと書こうかな。個人的なことだし、自分だけではない家族のことにも触れるからナイーブだけど、この書く力は父から受け継いだものだと思うから。

 

気づけばもう夏みたいな日差しだ。今日は草間彌生の展示を見にいく。

 


宇多田ヒカル(Utada Hikaru) - Time Will Tell (Live Ver.)