そしてディランへたどり着く

先日、編集者の人とフジロックの話になった。 どれが良かったですか、と聞かれて、ケンドリックラマーとボブディランを挙げる。どちらもGREEN STAGEという一番大きなステージのアクトで、ケンドリックラマーは2日目、ボブディランは3日目のヘッドライナー*1…

暑くて、眠っても断続的に目を覚ましてしまう。起きると体が汗でぐっしょり濡れていて、とりあえず冷蔵庫からお茶を取り出して飲んだり、iPhoneを眺めたりする。出張中の恋人から短いラインが届いていて、ミラノは今何時なのかな、と思いながらまた眠る。不…

トマトとツナのパスタ

毎月仕事をくれていたウェブメディアが、なくなることになってしまった。 去年、自分がフリーランスの仕事をはじめてからわりとすぐのタイミングで声をかけてもらって、それから毎月コンスタントに依頼をもらっていた。20代の働き方についてのメディアで、内…

「森、道、市場 2018」愛知県蒲郡市 2018/5/11-12 感想Part2 音楽編

前回に引き続き、今度は音楽編。まず、見たアーティストはこんな感じでした。 ●5/11 七尾旅人→UA→藤原さくら→トクマルシューゴ ●5/12 Otto & Orabu→蓮沼執太フィル→小島ケイタニーラヴ TOWAI→青谷明日香→折坂悠太→ASIAN KUNG-FU GENERATION→ORIGINAL LOVE 途…

「森、道、市場 2018」愛知県蒲郡市 2018/5/11-12 感想Part1 思想編

「森、道、市場」に行ってきました。5月11日から13日まで、3日間開催される内の前2日。最終日は雨が降ったみたいなのだけど、僕が行った2日間は天気も良く、風も穏やかで、本当に良い時間を過ごした。 出演するミュージシャンが自分好みで、かつ入場料が安い…

もうここにいない人

去年の4月は父親がいつ死んでもおかしくないような病状で、気が休まらない日々を過ごしていた。季節がめぐったら思い出すだろうかと考えていたけど、毎日を慌ただしく過ごしていて、あんまり思い出すことはなかった。今年は暑くて、肌感覚が違っていたせいも…

2018/5/2 小沢健二『春の空気に虹をかけ』日本武道館 感想

九段下って武道館でライブを見るときくらいしか来ることがないので、楽しい思い出ばかりだ。同じように武道館に向かう人たちと、ぞろぞろと田安門をくぐる。今日は仕事が予定より早く終わったので、開場より早めに行ってグッズを物色。Tシャツもほしかったが…

Spring has gone(四月の記憶)

最近はTwitterに疲れてしまって、つぶやくことをほとんどやめてしまった。笑い事にしていいのか?と思うようなニュースに対して、露悪的な意見にうっすらとユーモアをまぶしただけ(それによってより下品になっている)のような感想ツイートがすごい勢いで拡…

感じ方/伝え方

差別的なことや、嫉妬や、軽蔑といった感情が、自分の中にはいつも渦巻いている。立派な人をみると、その人の良いところを真似するより、その中にある大したことのない部分を見つけて安心しようとする。傍目では謙虚に見えるように振舞っているけれど、その…

よく見える日々

昼食を食べて部屋に戻ってきたら、隣のマンションの屋上にある室外機の羽がゆっくりと回転しているのが見えて、それがどんよりとした空模様とよく似合って綺麗だと思った。ここ数日、こういう日常のほんの瑣末な風景に見とれることが増えた。といってもなん…

Kylie Minogue『Golden』感想、あるいは年齢を重ねることを恐れない人

まだ冬のうちに公開された「Dancing」を聴いて、ノスタルジックなギターの音に惹かれた。どんなアルバムになるんだろう、と楽しみにしていたカイリー・ミノーグの新作『Golden』を、春の夜らしい涼しさの中で聴く。 カントリーテイストを取り入れたダンス・…

ランニング・マシーンの恐怖

緩やかに体重が増え続け、体のシルエットが変わっていく現状に歯止めをかけるべく、ついに今月からジムに行き始めた。入会したのはここ数年で一気に増えた、いわゆる24時間ジム。昨日は仕事が終わってから23時半くらいに行ったのだけどけっこう人がいて、東…

回復のための語り

「語りと回復」というテーマが、最近の大きな関心ごとになっている。その中で、上岡陽江さんと大嶋栄子さんの共著『その後の不自由 「嵐」のあとを生きる人たち』という本を読んでいたら、こんな文章があった。 ”「何があったかという説明よりも、そこでどう…

にぎやかな公園

今住んでいるマンションの前には公園がある。代々木公園とか井の頭公園とか、そういう大きなものではなくて、だけど子どもが十分に駆け回れるくらいの広さがある公園。 平日の午前中は、子どもたちのはしゃぎまわる声が、部屋にいてもかすかに聞こえてくる。…

ジム・ジャームッシュ『パターソン』、冨永昌敬『南瓜とマヨネーズ』感想

もう水曜日のことになってしまったけど、目黒シネマで『パターソン』『南瓜とマヨネーズ』を見た。僕が恋人と一緒に映画を見に行こうとする時、こうしたヒューマンドラマ系は「DVDでよくない?」とやんわり却下されてしまうのだけど、今回は恋人のほうからこ…

このところずっと慌ただしかったけど、ようやくひと段落。金曜はそれまでの慌ただしさのしわ寄せで後回しになっていた作業や、部屋の掃除をした。週明けに向けてやっておきたい仕事はあるけれど、すっかり気が抜けて思うように捗らない。こんな風にだらだら…

はじめての確定申告

昨日は確定申告をしていた。昨年4月にフリーでも仕事をスタートさせて、はじめての確定申告。すでにフリーの友人から話を聞く限り相当めんどくさそうではあったのだが、最初ということもありめんどくさいというより、よくわからなかった。まずはやってみよう…

最近の話、大雪の日に心療内科に行った話

真夜中にTwitter上で「大丈夫? 話聞くよ!」とリプライをもらって、その字面だけでひとしきり泣く、というだいぶ不健康な夢を見た。ここ数日、なかなか調子が悪い。自分がいつもどうしようもない気分に陥るのは、一通り嵐が過ぎ去ったあとだ。特別悲しいこ…

タフな人はタフな人のやり方で

仕事が休みだった恋人と定食屋に行った帰り、体重を測ったら過去最高記録を叩き出してしまった。身長165センチで、ついに60キロの大台に乗った。 書いてみると、決して太り過ぎといえる体重ではないのだろう。というか、もとが瘦せ型のため数字上では標準的…

今週は仕事が暇だなーと思っていたのだけど、よく考えたら前倒しで作業する必要が発生したから今やるはずだった仕事を週末にこなしていただけだった。でも急ぎじゃない仕事も現時点ではそんなになく、ちょっと気が緩んでいる。 家だとだらだらしてしまうので…

小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」感想

先んじて公開されていた歌詞を見て、映画『リバーズ・エッジ』の主題歌だと聞いて、静かなバラードを勝手に想像していた。だからまっすぐ前に進んでいくような曲調に驚いて、そして涙ぐんだ。 オザケンの音楽は昔から好きだったけど、ここ最近の活動にはどこ…

自己犠牲が呪いだとか美しいだとか

自己犠牲は美しいか、と考えることがある。つい先日も、のぶみさんという絵本作家の方が作詞をした歌「あたしおかあさんだから」が話題になっていて、このことに頭をめぐらせずにはいられなかった。 「あたしおかあさんだから」は、子どもを生む前は自分のこ…

運転免許の更新や、その他いろいろの手続きをするため、久しぶりに実家に帰った。免許証の住所を変えるのをつい先延ばしにしていて、気づけばその間に一回引越しをしてしまっている。2週間後くらいに郵送されてくるらしい。今はもう住んでいない実家の住所が…

恋人が火曜日から出張に行っている。半年に一度くらいのペースで、期間はだいたいいつも2週間くらい。同棲してからははじめての出張だ。 出張に行く前は、やっぱり寂しいだろうな、と思っていた。それはたとえば、家に帰ってきた時に誰もいないことや、逆に…

小室哲哉の引退会見(自分への贖罪ということ)

小室哲哉の引退会見を読んだ。まず純粋に「こんなに弱さを正直に話せるのはすごいな」と思う。月並みだけれど、自分の弱さを認めることは、誰にでもできることではないからだ。インテリ層ほど「弱さを認められる寛容な社会」を主張するけれど、いざ自分が「…

昨日から恋人が風邪をひいてしまっている。昨晩、仕事からふらふらの状態で帰ってきた途端、ベッドに突っ伏してしまった。来週から恋人は10日ほど出張だし、今日は久しぶりに揃って外食の予定だった。風邪なら仕方がないが寂しい。今日の仕事はその外食を楽…

あるひどいこと、友人たちに救われたこと

先週末は本当にひどいことが起きて、食事ができない、睡眠ができないという精神状態にまで追い込まれた。気分が重くて涙が延々流れてくることはこれまでにもあったのだけど、涙がうまく出てこない。泣くとストレス物質が涙になって排出されるそうで、自分は…

松岡茉優主演『勝手にふるえてろ』感想

松岡茉優が歌う!泣く!叫ぶ!映画『勝手にふるえてろ』予告映像 松岡茉優さんの演技をすべて見ているわけではないのだけど、印象に残っているものを聞かれたらドラマ「問題のあるレストラン」の雨木千佳役、そして映画『ちはやふる』の若宮詩暢を挙げる。雨…

僕たちが絡め取られている文脈の危うさについて

金曜日、朝からSkypeである職人の女性に取材をした。 その人は現在、地方に移住して現在見習いとして仕事をしている人で、職人の見習いながら一般的な会社員に近い雇用形態で働いている。「自分が作りたい作品はこれだ」と強く思った会社が、たまたまそうい…

Twitterのハッシュタグでよくある「いいねしてくれた人に◯◯」というのが苦手だ。◯◯の中には「動物にたとえる」とか「本音を言う」とかが入るのだけど、どういう距離感の人ならいいねしていいのかがわからなくて考え込んでしまう。まだ親しくない人だったら「…